天神学園高等部の奇怪な面々28

それでもエンリィの厨二病ぶりは止まらない。

恐ろしいのは他人まで巻き込む事だ。

「おや虹華さん、手が止まってますねぇ」

プリントを前にかたまってしまった虹華を見て、エンリィが言う。

見れば、彼女の苦手な図形の問題だった。

「私、図形はどうも苦手で…」

「そうでしょうね、普通の人間では、その図形は手に余るかもしれません」

フフンと。

勝ち誇った表情で笑うエンリィ。