天神学園高等部の奇怪な面々28

早速厨二病をこじらせたエンリィは放っておいて、バルナは説明を始める。

「いきなり期末試験と同じテストをしても分からないでしょうから、まずはこのプリントをやってもらいます。様々な教科の問題が織り交ぜてありますが、難易度は低めの筈ですから」

まずは簡単な問題からやって、自信をつけてもらおうという粋なはからいだ。

「なかなかいい所もあるじゃないか、先生達」

教室の外から様子を窺っている和音が小さく呟く。

「虹華はやれば出来る子だから…自信を取り戻してほしいな」

コクコク頷くレイニーボーイ。