「可哀相ですけど…龍太郎さん、エンリィさん…」

同情の目で見つめるこはく。

その手には『ひらがな書き方帳』が二冊握られている。

小学校1年で習う、ひらがな五十音を学ぶアレだ。

「名前を書けない厨二病など、基礎の基礎の基礎の基礎の基礎の基礎の基礎の基礎からやり直すしかないでしょう!」

毒舌の眼鏡のレンズがパリン!と割れそうなくらい、目から星が飛び散っている。

毒舌、輝きすぎ。

本編終始、他人の不幸で輝くって教師としてどうなの?