鬼のように照り付けていた太陽が、傾き始めた。

丸一日かけて行われていた補習も、そろそろ終わりが近い。

「はい、虹華さん、全問正解です」

バルナが赤ペンで丸をつける。

「やったね虹華!」

「うん、優君の教え方が上手だったからだよ」

さりげなくイチャコラする虹華と優。

「魚尾さんも全問正解です」

採点したのはこはく。

「やればできるんだから、脱走なんてせずに、はじめから頑張ればよかったんですよ」

「いやぁ…どうしてもやる気が起きなくて…」

反省の色もなく、へにゃへにゃ笑う魚尾。