天神学園高等部の奇怪な面々28

ユラリと歩み出るエンリィ。

「我が『千里眼』にかかれば、魚尾の行方など、たちまち把握できます!」

彼はギュッと目を閉じ。

「見えましたっっっ!」

閉じた目をカッ!と見開く!

「魚尾は……校内にいますっっっ!」

…………。

「いやいや、そうじゃなくてさ!」

「校舎の何階にいるとか、どの教室にいるとかさあ!」

「校内にいるのなんて、お前じゃなくてもわかってんだよっ!」

虹華が、優が、龍太郎が一斉にツッコむ。

ジト目で面々を見るエンリィ。

「そんな事わかる訳がないじゃないですか、君達は漫画やアニメの見過ぎですよ?」

「厨二病に言われちゃったよっっっっ!」

ズビシ!とツッコむ虹華。