天神学園高等部の奇怪な面々28

「さて、これで全員揃いましたかね」

補習対象生徒(特に龍太郎)の顔を見て、ニコニコ笑いながら教室に入ってくる毒舌。

もうユルッユルの顔だ。

「いえ、あと一人残っていますわ」

バルナか言う中。

「?」

トプン、と。

教室の外で水音のような音が聞こえた。

大きな石を、池の中に静かに沈めたような音。

「何だぁ?」

龍太郎が窓を開けて廊下を見ると。