天神学園高等部の奇怪な面々28

「ぶはあっ!」

水飛沫を上げて、龍太郎が飴玉を吐き出したのは5分後の事だった。

制服も髪もびしょ濡れ。

まるで一泳ぎしてきた後のようだ。

「ふぃ~…死ぬかと思った…」

呼吸を乱してびしょ濡れの顔を拭う龍太郎。

「何でもかんでも卑しく口にするからです」

呆れたように呟くバルナ。

「まぁ拾い食いさえしかねない、下賎なスペシャルバカですからねぇ」

クックックと、毒舌が嘲笑う。

「拾い食いなんかするかっ」

横取りしておいて反論する龍太郎。