「駄目ですっ」

ピシャリと要求を撥ね退けるこはく。

「帰りたいから帰ってたんじゃ、補習の意味がないでしょう?」

「んーまぁ、そりゃそうなんだけどさぁ…」

教室の窓から外を見つめる魚尾。

優の能力で降りしきっていた雨も止み、またも快晴。

というか入道雲がもくもくと天高く聳え、クラクラするような青空と強い日差し。

きっと海にでも行けば、青々とした海原に白波が立って、絶好の遊泳日和だろう。