「・・・は?」

「あなた顔はカッコイイんだし。女にもモテるでしょ?」

真奈美は
俺に他の女と寝ろって言ってるのか?

「告ってきた女と手当たり次第に寝てみれば分かるわ。あたしがどうして男と寝るのかが。」

「真奈美。」

「いいじゃない。お互いやりたいようにやれば。」

「真奈美、俺は真奈美しか好きになれない。」

「あ、そう。でもあたしは違う。」

「真奈美・・・?」

「あんたなんか好きじゃないわよ。」

俺は
その一言が苦しくて
悔しさをにじませた顔で
真奈美を見た。

「あなたと付き合ってる事隠してて良かったわ。おかげであたしもやりたい放題できるしね。」

なんで、そんな事言うんだよ?

「うるさい。」

「え?」

「うるさいんだよっ!」

俺は
真奈美を屋上のフェンスに押し付けた。

「ちょっと!何するのよっ!」

「黙って。」

俺は無理やり
彼女の唇に自分の唇を押しあてる。

「んっ、んんっ」

「真奈美」

「あたし、やられるのって好きじゃないの。」

「え?」

真奈美は俺のネクタイを掴み
フェンスに俺の身体を打ちつけた。