昼休み。
俺は真奈美に呼び出され屋上へと向かった。
「・・・遅い。」
「ごめん。」
屋上に行くと
そこには真奈美と榊原がいた。
クソッ!
なんで榊原がいんだよ。
「じゃあね。」
「ん。」
そう言って、榊原は屋上を出た。
真奈美から離れる時に
彼女の唇にキスを落として・・・。
「~~~~っ!」
俺は屋上の壁を思いっきり殴った。
榊原に対する怒りを
そこにぶちまけながら。
「やめて。」
「だって・・・っ!真奈美にキスしたっ!!」
「それが何?」
真奈美は俺にゆっくりと近づき
俺の耳元で甘く囁いた。
「昨日はそれ以上の事もしたのに?」
「~~~~っ!真奈美・・・っ!」
なんで俺をそんなに追い詰めようとするんだよ。
俺には何もさせてくれないし
してくれない。
なのに、なんで他の男ならいいんだよっ!
「嫉妬してるの?」
「・・・してるよっ。」
「ちょっと、冗談でしょ?やめてよね。」
冗談なんかじゃない。
もう、嫉妬で狂いそうだ。
他の男が
真奈美に触れるなんて許せない。
「あなたはただ、あたしの言う事を聞いていい子にしてればいいの。」
「真奈美・・・」
「いい事教えてあげよっか?」
真奈美は顔を近づけると
俺の耳を軽く噛んだ。
「っ!?真奈美!?」
「あなたも他の子と寝ればいいのよ。」

