「あ・・・っ!嫌、ヤダ!絶対嫌っ!」
真奈美は
ボロボロと涙を流し
俺の腕に縋りついた。
「別れたくない・・・。」
「・・・・・。」
「別れたくないのっ!お願い!あたし何でもするから!お願い、許してっ!」
俺は
正直驚きを隠せなかった。
てっきり
真奈美は俺の事が
嫌いなんだと思ってたから。
別れたいって思ってるんじゃないかって
ずっと思ってたから。
だから
こんな風に言われたら
別れたくなくなる。
もう一度やり直そうって
言いたくなる。
でも・・・
「真奈美、頼むよ。俺もう限界なんだ。」
「や・・・やだっ!別れない。あたし絶対別れないからっ」
俺だって
別れたくない。
でも
また裏切られたら
俺はもう立ち直れない。
「話になんねぇ。俺帰るから。」
「ヤダッ!行かないで!」
「真奈美・・・」
「嫌っ!ごめんなさい・・・っ、ごめんなさい・・・」
「~~~~~っ!」
真奈美を見てるのが
とても辛かった。
抱きしめて
キスをして
甘い言葉をささやいて
真奈美に触れて・・・っ!
触れたい、触れたい・・・
俺は
この日を後悔するかもしれない。
なんで別れたんだろうって
思う日が来るかもしれない。
それでも・・・
「俺は真奈美を許せない。」
「お願い、本当になんでもするわ!だからお願い、別れるなんて・・・言わないで・・・」
真奈美・・・
愛してるよ。

