「でも美和はお前の事・・・」
「うるさいなぁ。忘れたの?あたしの言う事には絶対服従。これ、ルールのうちの1つよ?」
「~~~~っ!」
「分かったら、そこで見ててよね。」
その日の夜
俺は2人がヤッてるところを
ただ黙って見ていた。
昨日、俺たち愛し合ったんじゃねぇの?
お前の彼氏は俺だろ?
何でこんな事すんだよ。
俺は
涙が出そうになるのを
歯を食いしばって耐えた。
真奈美が好きだから・・・。
「翔太、またしようね?」
「うん♥真奈美、超可愛かった。」
「ありがと。」
そんな2人の会話を
それ以上聞きたくなくて
俺は真奈美の家を飛び出した。
涙は出なかった。
ただ
俺の心は、もうボロボロだった。

