浮気彼女×一途彼氏






その日の夜11時。
俺は真奈美の家に向かった。

心拍数がやべぇ。
俺、やっぱ変態だ。

真奈美の家のチャイムを鳴らす。

『はい。』

「真奈美?俺だけど。」

『鍵空いてるから、入って。あたしの部屋分かる?』

「うん。」

『じゃあ来て。なるべく急いで。』

「分かった。」

俺は
真奈美に言われた通り
大急ぎで真奈美の部屋へと駆け込んだ。

「真奈美!・・・え?」

「待ってたわ。」

「どーも。」

なんで・・・

「この前の約束、覚えてるわよね?」

なんで、ここに・・・

「今日はあたしがあなたに何をしてもいい日。」

お前がいんだよ・・・

「だから、あなたにしてほしい事を、1つだけ言うわね。」

なんで、お前が・・・

「そこで黙って見てて。」

真奈美の部屋にいんだよ・・・

「あたしと翔太がしてるとこ。」

なんで・・・

「翔太・・・っ!」

「おっと!そんなキレんなよ!ってか、なんでお前が来るの?」

「あたしが呼んだの。」

「ふ~ん。」

コイツ、俺と真奈美が付き合ってんの
知っててやってんのか?
それとも・・・


ちょっと待てよ?

「お前、美和はどうしたんだよ。」

「あ~、美和?あいつには言ってねぇよ。」

「んな事聞いてねんだよ!」

「ちょっと、静かにしてよね。真奈美、昨日はあんたの言う事きいたじゃん。」

「真奈美、お前、美和と友達じゃねぇか!」

「は?真奈美に友達はいないの。」