「真奈美、ココア買ってきた。」

「・・・遅いのよ。」

「ごめん。」

「役立たず。」


俺の彼女は、奥峰 真奈美(おくみね まなみ)。

去年の春、彼女に恋して
今年の春、彼女に告白した。

絶対に断られると思ってた。

だって喋ったこともなかったし
彼女と同じクラスだったわけでもないし
何も接点がないまま
1年間、ただ見てるだけだったのだから。


真奈美は
すごく美人だ。

大人びていて
話し方や仕草の、その1つ1つが綺麗だ。

そんな真奈美と付き合ってることが
信じられない。


まぁ、これを“付き合っている”というのならの話だけど。