スキのち好き。


「……」

「ハルル…春瑠ちゃんだっけ?さっきの」

「あ?」

「お前、まためんどくさそうな子抱いたんだな」

「……俺の意思じゃねぇ。酒のせいだ」

「全く、お前は本当に高2なのか?」


拓海は俺のことを笑い飛ばした。


「…お前と喋ってたら喉乾いた」

「自販機行きたいわけね?はい、はい」


俺の扱いに慣れてきた拓海に、若干苛立ちを覚えつつも、俺たちは自動販売機へと足を向けた。