過去かこカコ



台所に行き、冷蔵庫を開ける。
冷気が体を撫でる。
いっそのこと、冷蔵庫の中で暮らしたい。
夏に何度も思うのはわたしだけかな?




そう思ったのと同時に、ポケットの中に入ってた携帯が鳴った。



「なに?」


画面も確認しないで出た。



それが間違いだった。



『なにじゃねぇだろ。誰に口聞いてんだよ』



電話の相手は、男の先輩だった。



「あ、すいません。画面見なかったんで」



『ちゃんと確認しろよ!…まあいいや。今夜空いてるよな?』


「まあ、一応。てかわたしもう不良じゃないですから」



『じゃ、迎え行くから。じゃあな』




――ぶちっ



一方的に切られた電話にため息をついた。