【死】という言葉に、反応した翼と結依。


「ねえ?…捕まった人って、本当に…死ぬの?」



「は?…結依、大丈夫か?」



「あっ…ごめん。大丈夫。気にしないで。」


結依は翼の顔色をうかがうかのように翼を見ながら、言葉を慎重に選びながら答えた。




「そっか。ならいこう。立ち止まってる暇はない。」

──この時は気付かなかったんだ。

翼と結依がアイツ以外を見ていたことに…