「いってきます。」



いつも通りの生活。




家をでると、親友の栗林 慶太(クリバヤシ ケイタ)が向かいの電信柱におっかかっている。



「おはよ。」



「おぅ。はよ。」



おれらはいつも通りの道をいつも通りの早さですすむ。



俺はこの、高島高校二年棟のSクラスに通う、瀬戸 和哉(セト カズヤ)。



慶太も同じSクラスだ。