0ゲーム~ゲームの始まり~



「0ゲームについては後でおしえるとしよう。それで、なにか─」


警察署にきてから結構時間がすぎたが、[0ゲーム]については教えてもらえていない。



「あの、俺達0ゲームについて教えていただきたくてここにきたのですが。」



刑事の間城(マシロ)さんは、少し視線をあげたがすぐにさっき書いていた書類に記入をはじめた。



「おい!!!いい加減にしろょ!!!聞くだけ聞いて、てめぇらは俺達の質問にはみみもかさねぇのかょ。」


警察の反応に苛立ちを感じていた翼が声をあらげた。



間城さんはいかにもめんどくさそうな顔をして、はぁーと溜め息をついた。



「えーと、山岸くん、だったっけ。君、Sクラスなのかい?」




「そぉ…ですけど、」



「はぁー。Sクラスの子は、敬語つかえないのか?普段頭がいいからって、甘やかされてるんだろう。」


「はぁ?」





全員の声が一致した。