「やっぱり覚えてないんだ。」


「…は?」


「ひどいなぁ~。僕、キミが転校してからたいへんだったんだょぉ?」



「なんなんだょ…。」


「不知火和樹[シラヌイ カズキ]…覚えてないとは言わせないよ…?」



「お…前、不知火なのかっ?」



「だからそういってるだろう…?」


「…なんで、いんだょ!!!」



「あの時、キミが転校したせいで、僕が鬼ってことになったんだ…。だから、次はキミの番だ。」



不知火は俺の肩をつかみ、耳元で囁いた。