「おわった…」



「うん…」



「み…みんな!せいらを…殺さないで……お願い…」




応急処置をほどこされ、なんとか一命をとりとめた詩帆が口をひらいた。



「詩帆…」



「なんで、あいつかばうんだょ!!!おまえは殺されかけたんだぞ!!!!」



「そうだけど…せいらの…苦しみは、分かるの…、殺したいって思わないほうがすごい。もとはといえば…いじめていたあたし達に責任があるとおもう。だから、せいらだけのせいにしないで!!!!」



詩帆は必死になってみんなを止めた。