そこからはよく分かんない。
彼女を受けとめたのは事実だが。
彼女は恐る恐る目を開けた。
「あ…れ?痛くない。──っ!?かかかかっ…和哉様っ?」
「大丈夫?ケガは?」
「こっ、この通りピンピンしてます!!!ホンッとにありがとうございます。」
俺の腕のなかでペコペコと頭を下げる彼女。
普段なら、すぐに手を離すのだが、何故か彼女を離したくないと思ったんだ。
「あっ、あのっ!!!ぎ…ギブ!!!ギブですっ!!!」
「はぁ?」
「うぅっ…離してください!!!死にそうです。」
「苦しい?」
「ち…ちがくて…」
「ん?」
「恥ずかしいんです!!!」
顔を真っ赤にしている彼女。


