0ゲーム~ゲームの始まり~




そこからはよく分かんない。



彼女を受けとめたのは事実だが。


彼女は恐る恐る目を開けた。



「あ…れ?痛くない。──っ!?かかかかっ…和哉様っ?」



「大丈夫?ケガは?」



「こっ、この通りピンピンしてます!!!ホンッとにありがとうございます。」



俺の腕のなかでペコペコと頭を下げる彼女。



普段なら、すぐに手を離すのだが、何故か彼女を離したくないと思ったんだ。




「あっ、あのっ!!!ぎ…ギブ!!!ギブですっ!!!」



「はぁ?」



「うぅっ…離してください!!!死にそうです。」



「苦しい?」



「ち…ちがくて…」



「ん?」



「恥ずかしいんです!!!」



顔を真っ赤にしている彼女。