「このゲームでは、他人を…クラスの全員をどれだけ信じられるかが鍵ゃ。どんなに怪しくても信じぃ。まぁ、殺されそうになったゆぅんなら別やけど。」
「みんなを…」
「信じる───」
あたしたちが信じても…
皆があたし達を信じないのならば、いったいどうすれば?
もしも、あの中に犯人が…
本物の犯人がいるのならば…
きっとあたしたちは殺される。
「ね…ねぇ、夏樹くん…」
「ん?」
「もし…もしもだけどね?」
あたしはうつむいたまま、夏樹に質問をぶつけた。
「なんや?」
「あのなかに、犯人がいる可能性は0じゃないと…おもうの……」
「結…依?」
翼は、驚いた様子であたしをみた。