あのこになりたい

「岡田が一番辛かった時に来ずに今さら会いたいっていう俺がいけないんだよ。岡田を支えてきたのは家族なんだ。母さんが一番岡田と一緒にいたんじゃないのか?俺が関わることでまた岡田の調子が悪くなったら…って不安になるのは仕方ないよ」


シュンは穏やかな表情でそう言った。



シュンは大人だ。


色んな角度から物事を見れる人。


たった3コしか違わないのに…


それだけ色んな思いをしてきたのだろう。



「シュンはすごいね。私はそんなふうに思えない…心狭いのかな」


ため息をつく私を見てシュンは言った。


「俺だって…そんなんじゃないよ」


シュンは、


「うち来る?」


突然そう言った。



私は、急に変な緊張に襲われて、黙り込んでしまった。


シュンは、私を見て大笑いした。


「今さら緊張するとこ?」

シュンの言葉に、妙に傷つく。

それも変だけど…私は恋愛対象ではないと?


一応これでもちょっとは女らしくなってきたと思ってたんだけど。