あのこになりたい

「3年前から182センチ」


だから、並んだ時に自分の身長を気にせずいられたんだ。



「岡田は…確か…」


「お兄ちゃんは173cm。昔から反対だったらよかったのにって言われてた」


私が笑って言うと、


「でかい岡田は…想像つかないね。でもちっちゃい咲も想像つかない…」


シュンは笑って言った。



この男…


「気にしてるの!一応…カルシウム取り過ぎない…とか」


私は口を尖らせた。



「いいんだよ。これが咲なんだから」


シュンは私の頭に軽く手を置いた。



シュンよりは小さくいたい…


そんなことを思った。



「岡田…いつも部屋で何してんの?」


「よくわからないけど、よくパソコンいじってるみたい。インターネットとかしてるのかも」



近所の公園に入ってブランコに乗ってるシュンの隣に腰かけた。



「岡田のことまだ全然諦めてないからさ…」


こんなこと言ってくれる人がいるのはすごくありがたいな…


素直にそう感じた。