桜side
真辺くんが帰ってからもドキドキがどまらなかった。
ただただ真辺くんにアドレス教えてもらった事が嬉しかった。
「あーーーっ!南に電話!!!忘れてた~!」
ープルルルルルル
「桜ー!おそーい!」
ひぇー怒ってる~
「本当ごめんね!」
「もー心配したんだからねっ!無事なら許す!!夏休みいつ遊ぶ~?南的には~毎日でもオッケーだよー?」
「あはっ無理に決まってるでしょ?でも、ほとんど空いてるよ~」
浮かれてたのかもしれない。真辺くんの事も、南の事も。毎日が楽しすぎて、今、自分がどういう立場に立っているのかを忘れていた。