桜ちゃんの言葉を聞いて、顔が熱くなった。


「あれ?真辺くん、顔赤いよ?やっぱ重いよね!ごめんね。」


「あ、いや、そうじゃない…じゃなくて、全然重くないし!むしろ食え!」


「お世辞をありがとーへへっやっぱり命令口調だねっあっ!ついたー」


前と同じで桜ちゃんを乗せて自転車置き場まで行ってから、マンションに入った。




「今日もわざわざ家の前までありがとう!」


「いーえ!じゃあな!あっ待って!アドレス教えてよ」

何かあったらすぐ連絡取れるようにさ、と付け加えて言ったけど、ただの言い訳で、俺がただ単純に知りたかっただけ。


「真辺くんにはお世話になりっぱなしだな〜ありがとう!」



俺は桜ちゃんが家に入ったのを確認して、桜ちゃんからアドレスゲットした事に浮かれながら、一階下の家に帰った。