春樹side



やっと、やっと掴んだ。
俺はこのぬくもりを忘れないだろう。
本当に愛おしい…。


「…スースースー…」


お?


「桜ちゃーん?」


「…スースー…」


またかーははっ


「屋上、気持ちいいな…寝ていこっか、桜ちゃん。一緒に。」


俺は寝転んで、腕に桜ちゃんの頭をのせて、そのまま抱きしめて、目を瞑った。