年下彼氏は甘えんぼ★

かわいすぎて、溶けちゃいそう…



「…はっ!急がないと時間がぁ〜あぁ!」



「あっ!そうだった!時間だわ!速く行きましょ!美魅さん!」



「お、オッス!」



美魅さん!だって〜名前で呼ばれちゃった〜でへへ〜



適当に走ってたら、教室が見えて来た!



「あった!急げ!」



「はい!」



教室のドアを開けると、まだ、先生が来ていなかったからセーフだった。



でも、皆からの視線が痛い。



先に琉生が教室に入り、次にあたしが入ろうとしたら、




ズデェッン!!



「「「……」」」



「…え?」



なんだなんだ!目の前には、床が見えるぞ!…つ〜か、足とか、お腹とかおでことか痛ぁ!あたし、転んだ!?


「「「……」」」



未だに皆、シーン。



だ、誰か笑ってよぉ!



多分、皆転んだあたしを哀れな目で見てるんでしょ!?


あぁ…涙が込み上げてきた。



ガタッ



「大丈夫?立てる?」



低くやさしい声が聞こえた。



顔をあげると、そこには、可愛い男の子があたしに手を差し伸べてる。



「ブフゥ!!…」



あたしの鼻から、赤いたくさんの蝶々が飛び、あたしの意識も飛んだ。