─誰だろう?見たことない人。 頭がボ―っとして何も考えられなくなる。 霧がかかったように視界がぼんやりとぼやける。 前がよくみえない。 少し肌寒い。 大きな木の下。 大好きなあの人。 肌に刺さるような雨。 悲しそうな大好きな人。 暖かい手と血液。 流れて止まらない。 力の抜けていく体。 もう動かない手足。 貴方の涙のかかる頬。 最後の言葉を残す口。 「貴方を愛しています。 私は生まれ変わってもう一度貴方に会いに参ります。どうかそれまで──……」