雑草取りも終わり生徒は次々と帰っていき、由梨も塾があるから。と帰っていった。


私も帰ろうとしたけど捕まってしまった。


「おい、内田~!ちょっと先生の手伝いしてくれないか?」


うわ・・・最悪・・・しかもこの先生か・・・


「え、えっとー、私この後、塾あるんでちょっと無理で、す。じゃ、じゃぁ!先生また明日~!」


今だ!逃げるのは!


でも、そうはいかなかった。


「あれ?内田って塾行ってたか?お前ん家の家庭訪問いったとき母さん塾行ってないっていってたぞ?あ、もしやお前逃げるのか?」

私の担任の通称ゴリラ。

頼もしいマッチョで運動系の体の田中明人(たなかあきと)先生はもちろん体育の先生だ。


そんなゴリラにジャージの後ろのえりを掴まれた私は、もういいわけできない。


そんなときある人が近づいてきた。


「先生、俺手伝いましょうか?」


「えっ!!!!!!!!!」


やばい声だしちゃったよ。


「おぉー!成瀬かー!じゃぁ悪いけどこれ倉庫まで運んでくれるか?こいつったら塾って言い訳して逃げる気だったんだよ。ったくひでー奴だよな」


「え、ちょっ、先生!!なんてこと言うんですか!!」