由梨が立って指差した方を見た私は一瞬、固まった。


「どう?かっこいいでしょ?」


「・・・・・・・・え?あ、うん!そ、そうだね!」


笑顔で由梨は雑草を袋にまとめ先生の所へと行った後、私は自分に驚いてた。


待ってよ・・・。なんで私までこんな気持ちになるわけ?


なんで・・・・こんなにドキッってなるわけ?


由梨の好きな人なのに、なんでこんな気持ちになるんだろう。


その人は茶髪の首ぐらいまでの髪の長さで目に少しかかるくらいの前髪だ。


「だめだめ。私は自分の趣味と同じ人を見つけるんだ。あんな人、どうせただチャライだけだ」


そう自分に小さくつぶやいた。