『ホントにレノさんって、世話が焼けますよね。帰りますよ。グレルさんもカンカンに怒ってるんですから。』





ゼロは俺を無理矢理立ち上がらせた。






そして、手を前に出し、指をパチンッと鳴らすと、水の穴が現れた。





『ゼロって、水を操るんだっけ?』






『はい。いい加減、覚えてください。』






ゼロは呆れた様子で、水の穴に飛び込んだ。





水の穴はシュッと消えてしまった。






まだ人間界でゆっくりしたかったのに………




俺はしょうがなく鎌を振りかざした。




またもや白い世界に包まれた。