血、くれません?


え??



生きてる?



なんで?
死んだって言ってたのに。












どういうこと?




紗枝「驚いてる?
   そりゃそうよね。
   いきなりでごめんなさい。
   こんな話したのはね、
   今、あなたの親が……




   死にそうそうなの。」






え?
死にそう?



なにそれ。





紗枝「いづれ全てが分かる。
   夏樹ちゃんは、
   親のために死ぬ覚悟はある?」













え?












死ぬってなに?

私、死ぬの?




顔も知らない親のために?



どうして?



紗枝「それだけ、今言っておくね」