「...もうすぐ花火が始まる。去年と同じ場所に行こう」 そう言って君は私の手を取るの。 「え?もうそんな時間なの!?時間が経つのって早いね!」 私は笑った。心の中が知られてしまわれないように。 ねぇ、私のことをもう好きじゃないなら手を握らないでよ。 私はバカだから、もしかしたらまだ好きなのかな?、って期待しちゃうんだよ。 それでも久しぶりに手を繋げて、嬉しがっている自分が心の奥にいた。