「そういうと思った。もう告白する準備は出来ているから早く行って来い!」 「は?ちょっと待て。告白する準備って何だよ!」 「あの子の下駄箱に差出人不明の手紙を入れておいた。屋上に呼び出したから今すぐこの穴に入れ!」 いろいろ突っ込みたいところはあったが、天使が背中を押して急かすので俺は心の準備をしないまま穴に入った。 俺が入った穴はもちろん暗く、上から天使が「頑張ってこいよ!!」と言った。 ―――言われなくても頑張るよ。 そう思ったけど、俺は応援されたことが純粋に嬉しかった。