「チッ。また未練のある幽霊かよ」 突如、俺の後ろからダルそうな声が聞こえた。 「お前誰?ていうか何その格好。コスプレ?」 振り向くと、その声と同じようにダルそうな顔をした高校生ぐらいの男がいた。 男の格好は全身真っ白のスーツで、背中に羽?のようなものがついていた。 「コスプレ?失礼な!これはちゃんとした衣装なんだ!」 「衣装って...だからコスプレ?って聞いてんじゃん」 俺がめんどくさそうに聞くと、コスプレ男は不機嫌な顔をして答えた。