*** そのひからあたしは、おうじさまのおしろに“おひっこし”をしていっしょにすむことにしたの! まいにちまいにちしあわせで、もうこのままめがさめなくてもいいとおもっていた。 ずっとこのしあわせなゆめでくらしていればいいとおもったの。 だけどあるひ、どうしてもこのゆめからさめなきゃ、っておもってしまった。 あたしは、このままゆめをみたいのに。 いつのまにか、このせかいがあたしにとっての“げんじつ”となっていた。 ***