―――あ、そうだ。死のう。



こう思ったのは確か昨日の授業中だった気がする。

いや、別にいじめられてるとかそういうんじゃなくて。


ただ単に死にたい、世界から消えたい、と思ったんだ。



そんな夏の初め。


学校の帰り道、僕は踏み切りの前に立った。