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「いいかい？毎年、夏にはお盆が来る。その日は亡くなったご先祖様が帰ってくるんだ。夏葉には見えないけれど、ばあちゃんもちゃんと帰ってくる」


「本当に？本当に帰ってくる？」


「大丈夫。だからお盆までの辛抱だよ。それまでお別れ。もう予知夢は見せられないけど、夏葉なら大丈夫」


そう言っておばあちゃんは笑った。

昔、私に見せてくれたとびっきりの笑顔で。


「うん。それまで頑張る。じゃあね、おばあちゃん」


そして私もおばあちゃんの笑顔に答えるようにして笑った。


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