*** 「いつから僕がつけていることに気づいてた?」 「私が駄菓子屋を出た後から」 僕の質問に、あの子はすぐに答えた。 「どうして私が、君に気づいていたのにここまで来たか分かる?」 分かるわけないだろ。 だって、君が僕に気づいていたことすら知らなかったんだから。 「君とね...友達になりたいな、って思ったの」 唐突に君は言った。 ***