家に帰ると來弥からメールがきていた。 〈今日呼ばれたけど何かあった?〉 うー。やばい。 まさか先輩が気になったなんていえない。 それに…來弥をみたときのとは別の感情。 すごい一瞬だったのに 私にはスローモーションに見えた。 確かにあの一瞬、 胸が弾むようにキュンって感じた。 この気持ち…なんだろ…。 私はこのとき、この気持ちが何なのか 分かってなかった。 そのせいでここから 私たちの羅針盤は狂い始めた。