涙が途絶える日まで


「やっと片づけ終わったね」

『手伝わしちゃって…』

「1年は助け合わないとやってけないよ」

『えへっ』

「1年!しゅーご~!!」

「「「はいっ」」」

『は…はいっ』


そのあと部長さんの話しを聞き

入部届を2枚もらって

來弥との待ち合わせの場所に

向かった。

「おう」

『來弥っ』

「お前っ、ちょっとこいっ」

『え?』

「ほらっ」

來弥が

笑いをこらえるかのような顔で

私に手招きをする。

なんだろ…

『ん…?』

來弥がそっと私の顔に手を近づける。

もっ…もしやキス!?

そんなっ私準備できてないっ!!

來弥の手と私の顔の距離が

5センチになったあたりで

私はぎゅっと目をつむった。