涙が途絶える日まで



「ばいば~い」

『ばいばい』

「留美ちゃんっじゃあねっ」

『うんまた明日ーっ』

「留美今日ごめんね!またさそって?」

『当たり前~あずさ大好きっ!』

「うちもだよ~じゃっ」

『うんっ!じゃあねっ♪』

「留美~行く?」

『あっうん!』

あっとゆうまに彩部と会う日。

予定通り絢奈と語ることにした。

今日のカーディガンは薄いピンク。

みんなに、似合ってる

って言われて嬉しかったから

調子に乗って着てきた。

彩部は気に入ってくれるかな?

あと3時間くらいある…

仮入部のことは

明日から行きます

って言って断ってきた。

先輩たちも優しそうな人ばっかで

少し安心した…。

『ふぅ』

「留美っていつも帰り忙しいよね。」

『えっ?』

「みんなにちゃんと挨拶して大変そう」

『まあ友達だからね…』

「そっか。」

『うん』

「っで、今日はどうするの?」

『前メールで告白ぽい事言ったから…』

「うんうん」

『だから私からは告白しないよ』

「そっかあ。」

『返事しない。それが答えなのかな。』

「でもそしたら会わないって。」

絢奈の言ってることは確かだ。

だけどもう期待して傷つきたくない。

切なそうにわかばちゃんの

話しをする彩部もやだよ。

そんな彩部…やだ…

『う~ん。まぁ気長に頑張る』

ばしっ!

『いて』

つんっとおでこをつつかれた。

「あんたさ、可愛いんだから。」

『それはないけど。』

「もっと自分に自信をもって?」

『…』

「留美が自分を信じないで誰が信じるの。」


『絢奈。』

「行っといで。」

『…っ!うん。行ってくる。』

時間もちょうどいいくらいになった。

私は一昨日よりも軽い足取りで

待ち合わせ場所にむかった。

彩部の待つ、河原に。