涙が途絶える日まで




《明後日、会える?》

いつもみたいな

絵文字やデコレーションで飾られて

にぎやかでカラフルなメールとは逆に

黒と白だけの

私らしくないメールになった。

だって、恥ずかしいもん。

私だけその気になってたりしたら…

送信ボタンを押す。

洗濯を終えて、ソファーに座る。

ブーブーブー…

『メールだっっ!』

〈あの場所で待ってる。〉

彩部お気に入りの場所のことかな?

多分…いや絶対そう。

明後日は六時間授業。

だから制服のまま行くことになるかな。

って…違う。

テニス部の仮入だ!

やばいどうしよう…

1日くらいいいよね?

そしたら絢奈と

ストバで話しでもしてよ。

《うん。わかった》

相変わらずそっけないメール。

だけど今の私達には

これくらいがちょうどいい。

そうして洗濯物を干しに

ニ階に上がった。

彩部、わかばちゃんとどうするんだろ。

意外と仲直りしてたりして。

明後日はその報告かな?

それなら聞きたくないな。

『はぁ。』

ため息ばっかり。

ブーブーブー

誰だろ?

〈語ろ~っ。マッキーに来てー〉

マッキーは私達の溜まり場。

暇なときはいつも行って長話。

《いきまーす!てかうちくる?》

〈わあい!留美んちいく♪〉

この前絢奈にはお世話になりましたし…

《まってまーす(*^^*)》

私らしい返事を返して、

あっとゆうまに洗濯物を干して

部屋の掃除をし始めた。