…朝だ。
あれからすぐ帰宅して
そっこー寝たんだよね。
もっと余裕だと思ってた。
彩部に、わかばちゃんの浮気話したら
すぐあきらめるだろうって
バカなこと思って…。
でもそれはなかった。
会えるかなんて聞かれたら
嫌でも期待しちゃうじゃん。
『ばか…ばかあ…』
やっぱり大好きで…
忘れることなんてできなくて。
いつまで考えなきゃいけないのかな。
彩部のこと。
誓と別れるんじゃなかったな…
最低だけど、
私誰かがそばにいないとダメな人みたい。
だけど誓にはもう頼れない。
だって誓がかわいそう。
利用してるようなものだもんね。
そんなことを考えながら洗濯をしてたら
『あっ!彩部のダウン…』
返しに行く?
それともわたしといてもらう?
ふと彩部の言ってたことを思い出した。
「俺が貸した理由、勘付け」
『またそんなこと…ひどいよ』
あれは また会おうって意味だったの?
その気もないくせに
期待させないでよ…
けど私の顔は笑顔だったと思う。
嬉しかったんだもん。
また会えるってことが。
