涙が途絶える日まで


あのあと、

なんとか本令に間に合った私達。

朝からぐったりだったけど

休み時間に絵玲奈からブラシを借りて

髪をポニーテールに結びなおした。

このほうが似合ってるかも♪

そして4時限目を受けたあと

7時までに時間が結構あったから

ゆっくり帰宅することにした。

「瑠ー美ちゃんっ」

 ・・・ん? 

だれだっけこの子?

多分違うクラスの子なんだよね?

こんなに元気な子を

知らないわけ無いもん。

ノリもよさそうで、

なによりちょー可愛い。

『えっと・・・?』

「あ~ごめんうち美香ってゆうんだ」

『美香。』

すっごい可愛い子だなぁ。

化粧薄いのに

純粋に可愛い。

顔が小さくて目は二重でぱっちり。

しかも声たかくてうらやましい。

でも身長は私より少し高いかな。

スタイルもものすごくいい。


「うん。この前ね、
 
 テニス部にきてたでしょ?」

『あ、行った。
あの時はすみませんでしたぁ~。』

怒られるのかな私?

「ううん!むしろ、
きてくれてありがと~って感じ♪」

『へ?』

「みんなね、可愛い~ってゆってて」

こんな私を?

ないないない。

『そんなわけないよー』

「ほんとほんと。先輩達も言ってたよ!」

『そんな・・・』

「そこで提案です!」

『ん?』

「テニス部に入りませんか!?」

『え~。私ムリだよテニスなんて・・・』

「ほぼみんな初心者だし!ね?」

う~ん・・・。

それでもちょっと・・・

「じゃあ明日から仮入部ってことで。」

『んぇ!?』

「ばいばい留美ちゃんっっ!」

『え・・・ちょい。』

まぁ

考えてみてもいいかなぁ。

『げー!もう2時じゃんっっ!』

はしろっと・・・。

私の家までバスで15分。

家についたとき

もう2時半近くだった。