あれは・・・
なんとかわかばって子?
誰かといるっ!
てことは・・・
彩部!?
違う。あれは…
誰…!?
「こんなとこじゃなくてさ
ゆうちゃん家いこぉ?」
「いいよ。いこっか。
わーかばっ」
「やんっ。ゆうちゃんたらっ!」
あははは
2人の声が遠のく。
『最低…っ』
來弥は
あんたが浮気していい男じゃ
ないんだよっ。
絶対許さない。
私は家に帰ると
すぐさまお風呂に入った。
出たらご飯を食べて
宿題をやりながらパックをした。
そして
明日の服を探し始めた。
『ないっ。
ないないないっ!』
夏用なら
たくさんあるんだけど
冬用となると
なかなかみつからない。
『あっ。』
お母さんの
セーター借りちゃえっ!
それは
無地の黒いセーターで
キャミをきても
適度に肩が出るような服。
それに、自分のショーパンと
ニーハイを用意する。
『完璧っ』
パックを外して布団に倒れたら
寝るなんて簡単だった。
「留美ーっ!起きなさい!!
今何時だと思ってるの!」
『ふぇ。』
「さっさと支度して
ご飯食べちゃいなさい。」
『わっ!やっば』
安心したせいか
爆睡してしまったみたいだった。
夢をみた記憶がないもん。
『ご飯よそっておいて!』
「はいはい。」
今日はピンクのワイシャツ
…でいっか!
スカートをきてカーディガンを
かぶりながら下におりる。
「あらやだ。寝癖がひどいわよ。」
『うぇっ。まじだ。』
ご飯を急いで食べて
洗面所へ向かう。
『ひっどぉい。』
寝癖直しをかけまくって
なんとか整えた。
『行ってきます!!』
「行ってらっしゃい」
せっかく來弥に合う日なのに…
1日の始まりは最悪だった。
