「じゃあ、私、教室に戻るので…。」
そう言って向田蓮也に背を向け階段を降りようとした途端、私の視界は一気に歪んだ。
…踏み外した!??
そう思って強く目を瞑った。
……痛く…ない。
目を開けると……
「むっ、向田蓮也!!?」
『いったー…。
あれ、美緒…大丈夫だったか?』
…庇って…くれたんだ。…というか向田蓮也、足ケガしちゃってる!
手当てしなきゃ!!
「…と、とりあえず足ケガしちゃってるみたいだから保健室行きましょう…か?」
『あー…
このくらいの傷なら全然平気だし。
美緒が無事なら俺はいいから。』
