1.新しい出会い

私の名前は、種谷 結愛 (タネヤ ユナ)中学1年生。
受験勉強、頑張って、私立聖ミラストア学院に合格して、明日から通うんだ。
楽しみだな~

*当日*

「結愛、おはよ~」

あたしに向かって元気に挨拶してきたのは、木山 朱里(キヤマ アカリ)。

朱里とは幼稚園からの仲なんだぁ。

だから、とっても仲がいいんだ

朱里は、スポーツ少女。

160もの長身に肩までないくらいの髪。

それに、運動神経抜群。

ルックスだっていいし、頭だっていい。

朱里とは、同じ英語の塾なんだ。

朱里にはいつも勝てないんだ・・・

でもだからこそ頑張れるんだ。

いつかは勝ちたいから!

だから、朱里はいい親友であり、いいライバルなんだ。


「おはよ~、朱里。」

「ねぇ、今日から待ちに待ったミラ生だね~。」

「うんっ!楽しみだね~」


なんて、会話しながら靴箱に向かう。

ミラ生とは、聖ミラストア学院の生徒のことを略してミラ生って呼ぶんだ!

まぁ、長いからね・・・

靴箱に向かうと、靴箱の近くの壁にクラス発表の髪が貼ってあった。

1~6組まであるんだけど・・・

わたしは、2組。朱里は4組になった。


「おい。ちび、邪魔。」


むっかー。アイツだ!


声を聞いた瞬間、朱里の顔が少しだけ赤くなる。

朱里はコイツが好きなんだよねぇ・・・。

名前は、井野矢 悠太。

同じ小学校出身。

だからまぁまぁ仲がいい。

朱里と悠太の関係は、小学生の頃は、両思い説まであったんだよ?

なのに、今じゃ・・・の状態・・・。

悠太は、噂じゃ優しくて大人しくて頭がいいある女のコが好きなんだって・・・

はぁ・・・。

あたし的には、朱里と悠太がくっついて欲しいんだけどな・・・

てかてか、ちびだと!

ま、しょうがないよーな、しょうがなくないよーな

アイツの身長は176センチらしい。

それに比べて私は、145センチそりゃちびだよね・・・

「朱里と同じクラスか。
 おい、朱里、ヨロシクな。
 んじゃーな。」
 
といって、パタパタ教室に向かってった。